ポートランドで思うこと

時間にしたら、ほんの30秒もかからないくらいの川を越えるだけで、空気が変わるのがよくわかる。コロンビアリバーを超えてワシントン州からオレゴン州へ。2日間のリセット旅の始まり。

ポートランドで思うこと

ここ1ヶ月、頭で考えていることに身体と心がついていかず、増えつづける仕事と大学の課題をこなすだけで、何もできないことに対して自分をせめた。家事も、飼い犬の世話もほとんどを夫任せにしたし、それについて何も(本当に一言も) 文句を言わない彼に対しても、感謝こそするものの、自分が何もしていない罪悪感から、かんしゃくを起こすような始末。膨らみすぎて、これ以上膨らませると、ぱん!と大きな音を立て、弾けてしまいそうなのを察知したのだろう、木曜の夜、寝るまえに言う。「あさってからポートランドね。一泊で。全部仕切りなおしに行こう」

ポートランドはシアトルに比べて、背が高くて(そして、ものすごく醜い)ビルが少ないので、空が広がっていて、雨がふっていても、曇天でも閉じ込められるような気配がない。だから、とても息がしやすい。そのせいか住んでいる人たち、働いている人たちに余裕があって、やさしい。車が左折しようとしていたから、渡らずに待っていたら、運転していた男性が、にこにこっとしてピースサインをくれたし、道を歩いていたら大きな声がしたので、思わずそちらの方を振り向くと、電話で話していたその人が、わざわざ自分の携帯を下げ、私に向かって「ごめんね」と言ってくれる。レコード屋さんのドアの前で入ろうかと逡巡していると、中から出てきた人がドアを押さえてくれ、「ここ、楽しいよ。いいレコードが見つかるといいね」と言ってくれる。シアトルの人たちは、私を含めて一般的に、自分から積極的に他人とかかわろうとしないから、例えば、ドアを押さえてくれる人はいても、一言お互いにかけ合う機会が少ないように思う。昔はシアトルの、その放っておいてくれる距離感がうれしかった。でもポートランドに来るたびに、「みんなが少しずつ、ポートランドの人みたいなれたら、世界はきっと少しづつ、やさしくなるなあ」と思う。しかも今回は心がいつもよりもつかれてたから、いつもよりずっと沁みた。パウエルブックストアを、夜10時までぐるぐる巡りながら、自分からそうしよう、と決めた。

そして、ポートランドのペイストリーとお料理(特にタイ料理、アジア全般)の質の高いこと!おすすめです。

Nong’s Khao Man Gaiのカオマンガイ、悶絶。

#portland #oregon #人に優しく#ポートランド #オレゴン

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